記事を書く前にやる競合チェックのやり方|勝てないキーワードを見抜いて消耗を防ぐ方法

質の高い記事」だけでは、もう勝てない。書く前の10分で決める"戦うか、退くか"
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以前、ガジェットのレビュー記事を書いていた頃の話です。

1万文字かけて、実際に使った感想も、他製品との比較も、デメリットも全部書いた渾身の記事がありました。

それが、Amazonの3行しかないレビューより検索順位で下になったことがあります。

質では完全に勝っているはずなのに、順位では負ける。

このとき「ああ、もう質だけでは勝てない時代になったんだな」と痛感しました。

中小企業や立ち上げたばかりのサイトでブログを書いているなら、この感覚を先に知っておいてほしいです。

記事を書く前に「そもそもこのキーワードで勝てるのか」を確認しないと、勝ち目のない場所でずっと消耗することになります。

この記事では、本文を書く前にやるべき競合チェックの手順を、ツールを使わずGoogle検索だけでできる方法でまとめます。

目次

結論:書く前の10分で「戦うか、撤退か」を決める

先に結論を書きます。

記事を書く前に、狙うキーワードで実際にGoogle検索して、上位10件の顔ぶれを見てください。

そして、「勝てそうなら書く」「勝てないなら書かずに別の角度を探す」を決める。

これだけです。

たった10分の作業ですが、これをやるかやらないかで、3ヶ月後の成果がまったく変わります。

なぜここまで言い切るのか。

それは、SEOの前提が数年前と大きく変わったからです。

「質が高ければ勝てた」時代は終わった

3年ほど前までは、競合が強くても、質の高いコンテンツを作れば勝ち目がありました。

情報量で上回り、丁寧に書けば、後発の個人サイトでも上位に食い込めた時代です。

ですが、今は違います。

どれだけ質の高い記事を書いても、ドメインの強さや運営元が企業かどうかといった「信頼性」の面で負ける場面が増えました。

冒頭のAmazonの例がまさにそれです。

中身の薄い3行のレビューでも、Amazonという巨大で信頼されたドメインに載っていれば、個人の1万文字を上回ってしまう。

これは検索エンジンが「誰が書いたか」「どこに載っているか」を以前より重視するようになった結果です。

良し悪しの議論はあるにせよ、現実としてそう動いています。

この変化が意味するのは、ひとつです。

中小企業や新規サイトにとって、「戦わない選択」が以前より圧倒的に重要になった。

強いドメインがひしめくキーワードに、立ち上げたばかりのサイトで挑んでも、勝てるまでに膨大な時間がかかります。

半年や1年で結果が出ればまだいい方で、下手をすると何をやっても順位が上がらないまま消耗し続けます。

限られたリソースで成果を出したい中小企業ほど、戦う場所を選ぶ目が必要になっています。

なぜ多くの人が「勝てない記事」を量産してしまうのか

理由はシンプルで、キーワードの「数字」だけを見て、実際の検索結果を見ていないからです。

ツールで検索ボリュームを調べて、「月1,000回検索されてるからこのキーワードで書こう」と決める。

ここまではいいのですが、肝心の「そのキーワードで今どんなサイトが上位にいるか」を見ないまま書き始めてしまう。

数字の上では魅力的に見えても、実際に検索してみたら上位は大手企業や公式サイトばかり、というケースは山ほどあります。

そこに気づかず書いてしまうから、公開しても順位が上がらず「なんでうちのサイトは伸びないんだろう」となるわけです。

キーワードの選び方そのものについては『中小企業がSEOキーワードを選ぶ方法』で詳しく書いていますが、選んだあとに必ずやってほしいのが、この記事で説明する「書く前の競合チェック」です。

競合チェックの4ステップ(Google検索だけでOK)

特別なツールは要りません。

Googleで検索するだけです。

ステップ1:狙うキーワードで実際に検索する

書こうとしているキーワードを、そのままGoogleで検索します。

シークレットモード(プライベートウィンドウ)で検索すると、自分の検索履歴の影響を受けない素の結果が見られるのでおすすめです。

ステップ2:上位10件を「種類」で分類する

検索結果の1ページ目に並んでいるサイトを、ざっくり分類します。

競合の種類勝てる可能性
大手比較・まとめサイト比較サイト、大手メディア低い(避ける)
大手インフラ・ツール企業大手サービスの公式低い(避ける)
専門メディア・業界紙業界特化メディア中〜低い
同規模の会社・個人ブログ地方の会社、個人ブログ戦える
公式・サービスページ各社のサービス紹介キーワード次第

見るべきは「自分と同じくらいの規模のサイトが上位にいるか」です。

個人ブログや中小企業のサイトが何件か混ざっていれば、そこには入り込む余地があります。

ステップ3:大手が5件を超えたら撤退を検討する

上位10件のうち、5件以上が大手比較サイトや大手企業で占められていたら、そのキーワードは一旦諦める判断をします。

「諦める」と聞くとネガティブに感じるかもしれませんが、これは立派な戦略です。

勝てない場所で消耗しないことが、限られたリソースを成果につなげる近道になります。

ステップ4:上位記事が答えていない疑問を探す

戦えそうなキーワードだと判断したら、上位記事を実際に読んで、「検索した人の疑問に、ちゃんと答えられているか」を確認します。

上位なのに内容が薄い、肝心の疑問に答えていない、という記事は意外と多いです。

そこが見つかれば、あなたがその疑問に正面から答えるだけで上位を狙えます。

実例:ガンプラ買取で「戦って勝てた」ケース

逆に、戦って勝てた例も紹介します。

千葉県のガンプラ買取店のサイトを作ったとき、「ガンプラ 買取」というキーワードは、一見すると大手リサイクル業者が強そうに見えました。

普通なら「大手が強いから避けよう」となる場面です。

ですが、実際に上位記事を読んでみると、競合の多くが「買取しています」という情報しか載せていませんでした。

送料はかかるのか、箱が潰れていても大丈夫か、組立済みでも売れるのか⋯。

ユーザーが本当に知りたい疑問に、どこも答えていなかったんです。

つまりステップ4の「上位記事が答えていない疑問」が大量にあった。

だからこちらが全部答えれば勝てると判断して、戦う選択をしました。

結果、約6ヶ月〜1年で「ガンプラ 買取」1位を獲得しています。

詳しい経緯は『ガンプラ買取サイトをゼロから作ってGoogle1位を獲得した』に書いています。

ポイントは、「大手がいる=即撤退」ではないということです。

大手がいても、その大手がユーザーの疑問に答えられていないなら、入り込む余地はあります。

見るべきは強さだけじゃなく、中身です。

撤退すべきキーワードの見分け方

逆に、これが揃っていたら素直に撤退した方がいいパターンを挙げておきます。

ひとつ目は、上位が大手の比較・まとめサイトで埋まっているキーワード。

これらは資本も被リンクも桁違いで、後発が中身で勝っても順位で抜くのは至難です。

ふたつ目は、公式サイトや省庁・公的機関が上位を占めるキーワード。

「○○とは」のような言葉は公式が強く、ここに挑むのは効率が悪いです。

みっつ目は、医療・お金・法律などの分野(YMYLと呼ばれます)。

この領域は信頼性の評価が特に厳しく、専門家や有資格者の情報でないとそもそも上位表示が難しい。

一般企業のブログで挑む場所ではありません。

これらに当てはまるなら、戦わずに角度を変えるのが正解です。

撤退ではなく「ずらす」という選択

「大手が強いから諦める」だけでは、書けるテーマがどんどん減ってしまいます。

そこで使うのが、キーワードを具体的にずらして競合を避けるテクニックです。

やり方は簡単で、狙う語の後ろに条件を足していきます。

  • 「ホームページ 制作会社 選び方」→ 大手だらけで勝てない
  • 「中小企業 ホームページ 制作会社 選び方 失敗しない」→ 少し競合が減る
  • 「ホームページ 制作会社 選び方 運用まで頼める」→ さらに絞れて、自社の強みとも噛み合う

キーワードが具体的になるほど検索ボリュームは減りますが、その分だけ上位表示しやすく、しかも検索意図がはっきりしているので申し込みにもつながりやすい。

中小企業のサイトは、ボリュームの大きい一語より、具体的に絞ったキーワードで確実に勝ちを拾う方が成果が出ます。

ずらした先でステップ1〜4をもう一度回して、戦えるキーワードを見つける。

この繰り返しです。

まとめ:消耗しないために、書く前に立ち止まる

今回の内容を振り返ります。

  • 質が高ければ勝てた時代は終わり、今はドメインや信頼性で順位が決まる場面が増えた
  • だから中小・新規サイトは「戦わない選択」が以前より重要
  • 書く前にGoogle検索で上位10件を分類し、大手が5件超なら撤退
  • 大手がいても、疑問に答えられていなければ入り込む余地はある
  • 勝てないなら、キーワードを具体的にずらして戦える場所を探す

良い記事を書くことと、その記事を読んでもらえる場所に置くことは、別の問題です。

どれだけ丁寧に書いても、勝てない土俵に置けば誰の目にも触れません。

書く前の10分の確認が、3ヶ月分の労力を守ってくれます。

「ブログを更新しているのに順位が上がらない」「記事は増えているのにアクセスも問い合わせも増えない」⋯

もしそんな状態が続いているなら、記事の質ではなく、戦う場所の選び方に原因があるのかもしれません。


どこから手をつければいいか判断がつかないときは、SALUTAMが現状のサイトを見て、勝てるキーワードの見極めから一緒に整理します。

お気軽にご相談ください。

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