
MEO対策は自分でできる|業者が「プロじゃないと無理」と言う中身を解剖する

「MEO対策を自分でやれないか」と調べているということは、おそらく業者から営業をかけられたか、月に数万円のコストを払い続ける価値があるのか迷っているところだと思います。
先に結論を書きます。
MEO対策は、基本的に自分でできます。
そして、お金をかけ続けないといけない施策でもありません。
私は7社の中小企業のWeb運用を支援していて、実際にクライアントのMEOを自分で運用しています。
その立場から、業者が「プロじゃないと無理ですよ」と言うときの中身を一度すべて分解してみました。
すると、その大半は「専門技術」ではなく「作業の肩代わり」だった、というのが正直なところです。
ただし、業者を使った方がいいケースも確かに存在します。
そこも正直に書きます。
目次
MEO対策は、設定さえ済めばあとは運用するだけ

MEO対策が「お金をかけ続ける施策」だと思われがちなのは、業者が月額契約のサービスとして売っているからです。
でも実際のMEO対策は、Googleビジネスプロフィール(GBP)を一度しっかり設定してしまえば、あとは日々の運用が中心です。
そして、その運用は特別な技術を必要としません。
まず、自分でやるMEO対策の中身を具体的に見せます。
これを読めば、「これなら自分でできそうだ」と感じてもらえるはずです。
自分でやるMEO対策の中身

① 設定(一度やれば終わり)
最初にやるのはGoogleビジネスプロフィールの登録と設定です。
これは一度やってしまえば、基本的に作り直す必要はありません。
- 基本情報(店名・住所・電話・営業時間)を正確に入れる
- 業種に合ったカテゴリを設定する
- 写真を載せる
写真は、外観と内観を合わせて5枚くらいで十分です。
枚数を競う必要はありません。
お店の雰囲気が伝わればそれでOKです。
来店前のユーザーが「どんな店か」をイメージできることが目的なので、大量に載せるより、雰囲気が伝わる5枚の方が効きます。
② 投稿(レビューを読んでネタを決める)
ここは、業者の「定期的に投稿しましょう」というアドバイスより、もう一歩踏み込んだ話をします。
私が投稿のネタを決めるとき、まずレビューを読みます。
レビューには、ユーザーが何を不満に思い、何を不安に感じているかが書かれているからです。
たとえば「混んでいて待たされた」というレビューが多いお店なら、事前に「何曜日の何時ごろが混みやすいか」を投稿で書いておきます。
こうすると、来店前のユーザーが混雑を避けられるようになり、「待たされた」という不満そのものが減ります。
投稿は、新しい情報を発信する場であると同時に、ユーザーの不安を先回りして消す場でもあります。
あとは、イベントやキャンペーンなどがあれば、その都度投稿すれば十分です。
③ レビュー対応(本当に見ているのは「当人」ではない)
レビュー返信で一番大切なポイントを書きます。ここは多くの人が誤解しています。
もちろん、レビューを書いてくれた当人に誠実に答えることは重要です。
ただ、本当に意識すべきなのは、そのやり取りを「見ている他のユーザーがどう感じるか」です。
レビューと返信のやり取りは、当人だけでなく、これから来店を検討している不特定多数のユーザーが読んでいます。
つまりレビュー返信は、当人への返事であると同時に、見込み客全員に向けたメッセージでもあるのです。
特に、理不尽なクレームに対する返信です。
理不尽なクレームは、読んでいる第三者にも「これは理不尽だな」と伝わります。
だからこそ、こちらが冷静に、誠実に対応している姿を見せることが何より重要です。
ここで無駄に言い返したり、感情的に長いやり取りを続けたりすると、見ている人は「この店、対応が大人げないな」と感じてしまいます。
理不尽なクレームほど、淡々と誠実に。
これだけで、見ている人からの印象はむしろ良くなります。
なお、ここまでの設定や運用を自分でやっているのに「どうも効果が感じられない」という場合は、設定や運用のどこかに原因が潜んでいることがあります。
よくある原因は、こちらの記事で整理しています。
業者が「プロじゃないと無理」と言う中身を解剖する

ここまで読んで、「でも業者は専門的なことをやってくれるんじゃないの?」と思うかもしれません。
実際、業者の運用代行の中身を全部調べました。
それを3つの層に分けて解剖します。
第1層:ただの作業代行
投稿の作成、写真の追加、営業時間の更新、口コミへの返信。
業者の代行サービスの中身を見ると、その大半はこれです。
これらは、プロにしかできない専門技術ではありません。
純粋に「手間を肩代わりしている」だけです。
やること自体は、先ほど説明した通り、自分でできる作業です。
第2層:便利ツールとレポート
順位計測ツール、インサイトを可視化したレポート、口コミを促すためのツール。
業者はこうしたツールを「付加価値」として提示します。
確かに、あれば便利です。
でも、冷静に考えてみてください。
「順位を毎日測ること」と「集客が増えること」は別の話です。
順位を細かくモニタリングしても、それ自体が来店を増やすわけではありません。
レポートも、GBPのインサイトを自分で開けば確認できます。
あると楽ですが、なくても困りません。
第3層:専門施策(ここだけは少しだけ本物っぽい)
キーワード戦略、競合分析、サイテーション(他のサイトに店舗情報を掲載して露出を増やす施策)といった、いかにも専門的な施策です。
これは確かに「業者ならでは」に見えます。
ただ、2つ知っておいてほしいことがあります。
ひとつは、MEOのキーワードは「地域名+業種」でほぼ決まるということ。
「新宿 整体」「千葉 カフェ」のように、検索される言葉はかなり自明です。
Webサイトの複雑なSEOと違って、戦略でひねり出す余地はそれほど大きくありません。
もうひとつは、サイテーションのような外部施策は、効果のほどが限定的とされていること。
さらに一部の業者は、口コミを不自然に集めるなど、Googleのガイドライン違反スレスレのグレーな手法を使うことがあります。
こうした手法は、知らないうちに使われると、最悪の場合ペナルティのリスクにつながります。
むしろ素人が下手に手を出さない方がいい領域だとも言えます。
ちなみに、こうしたグレーな手法を平気で使う業者や、成果が出ないのに請求だけ続ける業者は実在します。
営業電話への向き合い方も含めて、悪質な業者の見分け方はこちらにまとめています。
それでも業者を使った方がいいケースはある

ここまで「自分でできる」と書いてきましたが、業者を使った方がいい場面も正直にお伝えします。
これは私が実際に担当している案件から得た実感です。
それは、レビューが頻繁につき、しかも理不尽なクレームが多い業種です。
私が担当しているクレーンゲーム専門のゲームセンターの案件が、まさにこれでした。
こういう業種は「景品が取れなかった」といった理由でマイナス評価がつきやすく、その中には理不尽なクレームもかなり混ざります。たとえば、
- スタッフがおしゃべりをしていた
- スタッフの愛想が悪い
- 他のお客さんの子供がうるさかった(店のせいではない)
- 「私はこうした方がお店が繁盛すると思うから変更しろ」
といった内容です。
問題は、こうしたクレームへの対応がスタッフを疲弊させることでした。
担当スタッフは残業までしてレビュー対応をしていて、会社の看板を背負っている以上、気軽な返答もできず、相当に気を使っていました。
結果として本来の業務に集中できなくなり、私のところに相談が来たのです。
このケースでは、スタッフを守るためにレビュー対応を外注するという判断は、十分に合理的です。
実際、レビュー対応から解放されただけで、「仕事に集中できるようになった」と言ってもらえました。
このほかにも、設定作業そのものが面倒、社内に手を動かせる人が一人もいない、という会社であれば、外注を選ぶのも一つの手です。
まとめ:結局は「自分の時間をかけるかどうか」の経営判断
ここまでの話をまとめると、こういうことです。
MEO対策は、自分でできないことではありません。
やろうと思えば、自力で完結できます。
業者を使うかどうかは、「できるか・できないか」の問題ではなく、「その時間を自分でかけるか、それともお金を払って本業に集中するか」という経営判断です。
レビューが荒れてスタッフが疲弊するなら、スタッフを守るために外注する。
社内に余裕がないなら、お金で時間を買う。
それは正しい判断です。
逆に、「プロじゃないと無理」と思い込んで、本当は自分でできる作業に毎月数万円を払い続けているとしたら、それはもったいない話です。
まずは一度、自分のお店のGoogleビジネスプロフィールを開いて、設定と投稿を自分の手で触ってみてください。
「これなら自分でいけるかもしれない」と感じる部分が、きっとあるはずです。
MEO対策を自分でやるべきか、それとも外注すべきか。
その線引きは、業種やお店の状況、社内に手を動かせる人がいるかどうかで変わってきます。
「うちの場合はどっちなんだろう」と判断に迷うときは、お店の状況をお聞かせいただければ、自分でやる前提での進め方も、外注した方がいいケースなのかも、フラットにお答えします。
お気軽にご相談ください。