アクセスが増えても申し込みが増えない理由|記事を半分削除してCVRを0.9%→3.1%に改善した話

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「記事を書いてアクセスは増えた。でも申し込みが全然増えない。」

こういう相談は珍しくありません。

今回紹介するのは、月間14,000セッションあるのに申し込みが月120件しか取れていなかった整体院のサイトを、記事を半分以下に削ることでCVR(申し込み率)3.1%・申し込み216件まで改善した事例です。

やったことはシンプルです。

ただ、実行するには勇気が必要でした。

目次

クライアントの状況

千葉県内で整体院を運営している中小企業様からのご相談でした。

スタッフが定期的にブログ記事を書ける体制が整っており、コンスタントに記事を更新していました。

その甲斐あって、月間セッション数は14,000まで成長。

しかし申し込みはなかなか増えず、CVR(申し込み率)は0.9%にとどまっていました。

相談をいただいたときの悩みはシンプルでした。

  • アクセスが増えても申し込みが増えない
  • 今後もコンテンツを書き続けるべきか迷っている

「このまま記事を増やし続けても意味がないのではないか」という不安を抱えながら、それでも手を止められずにいる状態でした。

原因はすぐにわかった

んなキーワードでアクセスが来ているか調査したところ、原因はすぐに判明しました。

アクセスを集めていた記事の多くが、「〇〇駅周辺のランチおすすめ5選」「〇〇エリアの人気カフェまとめ」「〇〇周辺の駐車場情報」といった地域情報系のコンテンツでした。

整体院の近隣情報を発信すれば地域のアクセスが集まるという発想で記事を書いていたのです。

確かにアクセスは集まりました。

でも考えてみれば当然の話で、「近くのランチおすすめ」を検索している人は、食事の場所を探しているのであって、整体院に予約しようとしているわけではありません。

アクセスの量は増えていた。

でもアクセスの質が問題だったのです。

なぜ記事削除に勇気が必要だったか

原因がわかった後、取るべき対策は明確でした。

目的とずれた記事を非公開にする。

ただ、これを実行するのは簡単ではありませんでした。

問題だったのは、地域情報記事がサイトのアクセスの大部分を支えていたことです。

これらを非公開にすると、月間14,000あったセッション数が大幅に落ちることが目に見えていました。

クライアントに提案したとき、最初の反応は「アクセスが半分以下になるのは怖い」というものでした。

当然の反応です。

一生懸命書いてきた記事を削除することへの抵抗感もありました。

それでも、データを見せながら丁寧に説明しました。

「アクセスが半分になっても、申し込みが増えれば問題ない。今のアクセスの大半は申し込みに繋がっていない。」

何度も議論を重ねた上で、思い切って非公開にすることになりました。

実際にやったこと

手順は3ステップです。

作業自体は簡単ですが、慎重に行う必要があります。

STEP

キーワードごとにアクセスと申し込みの関係を調べる

GA4(Googleのアクセス解析ツール)とGoogle Search Console(Googleが提供する検索データの確認ツール)を使って、どのキーワードでアクセスが来ているかを洗い出しました。

その上で、そのキーワードで来たユーザーが申し込みに繋がっているかを確認しました。

STEP

目的とずれた記事を特定する

「整体院への予約を検討しているユーザーが検索するキーワードか」という基準で、記事を1本ずつ判定しました。

地域のグルメ情報、駐車場情報、周辺スポット紹介など、整体院への予約に直接つながらない記事はすべてリストアップしました。

STEP

非公開にする

リストアップした記事を順番に非公開にしていきました。一気にやらず、数週間かけて段階的に実施しました。

結果

指標施策前施策後
月間セッション数14,0007,200
月間申し込み件数120件216件
CVR0.9%3.1%

セッション数は約半分になりました。

でも申し込みは120件から216件へ、約1.8倍に増えました。

なぜこうなったか。

不要なコンテンツを削除したことで、Googleがサイトのテーマを正確に評価するようになり、目的に合ったキーワード(「〇〇 整体」「肩こり 整体 おすすめ」など)の検索順位が上昇しました。

その結果、本当に予約を検討しているユーザーが増え、申し込みが伸びたというのが実態です。

アクセスの総数は減っても、質の高いアクセスが増えればCVRは上がる。この事例はそれを数字で証明しています。

この事例から学べること

アクセス数はゴールではない

Webサイトのゴールが「申し込みを増やすこと」であれば、評価すべき指標はアクセス数ではなくCVRと申し込み件数です。

アクセスが多くてもCVRが低ければ、ゴールに近づいていません。

「誰に来てほしいか」を決めてからコンテンツを書く

整体院のサイトに来てほしいのは、整体の予約を検討しているユーザーです。

そのユーザーが検索するキーワードで記事を書く。

それだけでアクセスの質は大きく変わります。

ただし、「肩こりに効くストレッチ」「腰痛のセルフケア方法」のような専門知識系のコンテンツは別です。

これらは直接予約につながらないように見えて、「自宅で試したけど改善しなかった→整体院に行こう」という導線になり得ます。

また、専門的な情報を発信することでサイトの信頼性も上がります。

削るべきコンテンツと残すべきコンテンツの判断基準は「サイトのテーマと無関係かどうか」です。

地域のグルメ情報や駐車場まとめは削る。専門知識の発信は残す。

この区別が重要です。

コンテンツを削ることも改善のひとつ。

記事を増やすことが正解とは限りません。

今回のように、削ることで改善するケースもあります。

記事の数より、1本1本がゴールに向かって機能しているかどうかの方が大切です。

まとめ

アクセスが増えても申し込みが増えない場合、原因の多くはアクセスの質にあります。

まずは「どんなキーワードでアクセスが来ているか」を確認してみてください。

サイトのゴールとずれたキーワードが多ければ、記事を削ることが最善の改善策になることもあります。

「自分のサイトも同じ状況かもしれない」と感じた方は、お気軽にご相談ください。

現状を分析した上で、何をすべきかをお伝えします。

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