「若いからWeb担当者やって」と言われた人へ|中小企業のWeb担当者がやるべきことを全部まとめた

ある日突然「うちのWeb担当者になって」と言われた。
理由は「若くてパソコンに詳しいから」。
中小企業のWeb担当者はこうして生まれることが多いです。
専門的な知識もなく、何から手をつければいいかもわからない状態で、ホームページの運用を任される。
筆者もそういう環境でWeb担当者をやっていた時期がありました。
最初は何をすべきかわからず、毎日手探りでした。
この記事では、中小企業のWeb担当者がやるべきことを11項目に整理しました。
全部をいきなりやる必要はありません。
まず全体像を把握して、優先順位をつけて動くための地図として使ってください。
1. ホームページの目的を明確にする

最初にやることはここです。「このサイトで何をしてもらいたいか」を一つに絞ってください。
申し込みを増やしたい、問い合わせを増やしたい、採用したい⋯。
目的が複数ある場合は優先順位をつけます。
目的が曖昧なまま運用すると、何を改善すればいいかが永遠にわかりません。
注意したいのは、トップページの目立つ場所に複数の目的を混在させないことです。
申し込みが目的なのに求人バナーが目立っていると、ユーザーが迷います。
2. 数字で目標を設定する
「アクセスを増やしたい」は目標ではありません。
「月に問い合わせを10件取る」が目標です。
数字が決まれば逆算できます。
現状のCVRが1%なら、10件取るには月1,000アクセスが必要。
アクセスが足りないのか、CVRが低いのか。
どちらを改善すべきかが明確になります。
3. GA4とSearch Consoleで現状を把握する
分析ツールは2つだけ入れてください。Google Analytics(GA4)とGoogle Search Consoleです。
どちらも無料です。
GA4ではアクセス数・CVR・離脱率を、Search Consoleではどのキーワードで表示されているかを確認します。
最初は数字の意味がわからなくても、毎月見続けることで感覚がついてきます。
まず導入して、見る習慣をつけることが先です。
4. ホームページの改善と更新

運用の軸は2つだけです。
アクセスを増やすことと、来たユーザーに申し込んでもらうこと。
この2つを並行して改善し続けます。
アクセスを増やすために優先すべき順番は、既存ページの質を上げる、ブログで新しいコンテンツを増やす、SNSで発信するです。
SNSは即効性がありますが安定しないので、ページとブログを育てながら余裕があるときに取り組む程度で十分です。
CVRを高めるには、申し込みフォームをシンプルにする、申し込みボタンをページのどこからでも見える状態にする、ユーザーが知りたい情報をページの上部に置くという3点を繰り返し改善してください。
「しつこすぎるかな」と思うくらいボタンを設置するのがちょうどいいです。
5. コンテンツの追加
他部署からの依頼対応もWeb担当者の仕事です。
新サービスのページ追加、夏季休暇の告知、新着情報の更新など、日々依頼が来ます。
注意したいのは、依頼をそのまま全部掲載しないことです。
ホームページの目的からズレたコンテンツを追加し続けると、サイト全体の方向性がブレていきます。
依頼内容がホームページの目的に合っているかを判断して、合わない場合は代替案を出して断る勇気も必要です。
6. SNSの運用

会社のSNSを管理することもWeb担当者の仕事です。
まず現状の把握から始めてください。
部署ごとに勝手に作られたアカウント、何年も放置されているアカウントが存在することがよくあります。
SNSは更新を止めると信頼性が下がります。
運用できないアカウントは整理して、続けられる媒体に絞ることが重要です。
投稿頻度のルールを決めて、担当者を明確にしておかないと自然に止まります。
7. 広告の運用
Google広告やSNS広告の運用もWeb担当者の管轄になることがあります。
自分で運用する場合は、キーワード選定・予算管理・データ確認の3つを最低限覚えてください。
外注している場合でも、打ち合わせには必ず参加してください。
「何件申し込みが取れたか」「1件あたりいくらかかっているか」この2点は常に把握しておく必要があります。
代理店任せにして数字を見ていない状態は、広告費を無駄にするリスクが高いです。
8. レポートの作成
月に一度、アクセス数・CVR・申し込み件数をまとめて上司や経営者に報告してください。
Webに詳しくない人が見てもわかるように、数字の変化とその原因をシンプルにまとめることが重要です。
レポートを作ることで、自分の仕事が数字として見えるようになります。
「何をやっているかわからない」と思われがちなWeb担当者の仕事を、社内に可視化する手段でもあります。
9. セキュリティ対策

中小企業のホームページも標的になります。
以前勤めていた制作会社で、100件以上のクライアントサイトが一晩で改ざんされたことがあります。
規模が小さいから大丈夫という話ではありません。
最低限やっておくべきことは4つです。
WordPressのプラグインを定期的にアップデートする、ログインURLをデフォルトから変更する、パスワードを定期的に変更する、使われていないアカウントを削除する。
これだけで防げるリスクが大きく変わります。
10. 各種アカウントの管理
ホームページのログイン情報、SNSのアカウント、広告アカウント⋯。
これらを一元管理するのもWeb担当者の仕事です。
よくあるのが、退職した担当者のアカウントが残ったまま誰も把握していない状態です。
Web担当者になったら、まずどのアカウントが存在するかを棚卸しして、不要なものは削除してください。
11. ホームページを死守する
これはあまり語られませんが、Web担当者の重要な仕事の一つです。
社内のさまざまな部署から「このページを追加してほしい」「このバナーを目立つ場所に置いてほしい」という依頼が来ます。
全部受け入れていると、ホームページは少しずつ目的からズレていきます。
断るときは代替案を出してください。
「トップページには置けないが、専用ページを作る」「新着情報として掲載する」など、代替案があれば納得してもらいやすいです。
ホームページの目的を守ることがWeb担当者の仕事です。
仕事の優先順位の決め方

やることが多くて何から手をつければいいかわからなくなったときは、「ホームページの目的に直結するか」で判断してください。
申し込みを増やすことが目的なら、CVR改善とアクセス増加が最優先です。
他部署からの修正依頼は、緊急度を確認した上で対応順を決めます。
依頼に追われて本来の改善作業ができなくなるのが、Web担当者が陥りやすい罠です。
全部一人でやる必要はない
バナー制作・コーディング・記事執筆・広告運用は外注できます。
クラウドワークスやランサーズでフリーランスを探すか、広告は代理店に任せることも選択肢です。
Web担当者の本来の仕事は「方向性を決めて数字を管理すること」です。
作業を外注して、戦略と管理に集中できる体制を作ることが、長期的に成果を出す近道です。
最低限覚えておきたい用語
打ち合わせで最低限必要な用語だけ押さえておいてください。
CV(コンバージョン)はホームページで目標を達成すること、CVRはそのうちの割合、PVはページの表示回数、セッションは1回の訪問、SEOは検索上位に表示させる施策のことです。
わからない用語が出てきたら都度調べれば十分です。
Web担当者の仕事は社内で理解されにくい

「パソコンを触っているだけで楽そう」「成果が上がったのは現場が頑張ったから」
Web担当者をやっていると、こういう言葉を聞くことがあります。
日々改善と修正を繰り返していても、数字が変わるまでに時間がかかるので、周りには伝わりません。
筆者もそういう経験をしました。
だからこそレポートが重要です。
毎月の数字の変化を社内に共有し続けることで、少しずつWeb業務への理解が生まれます。
黙々と仕事をしながら、数字で証明していくしかありません。
まとめ
Web担当者の仕事は広いです。ただ、全部を最初から完璧にやる必要はありません。
まず目的を一つに絞る、GA4とSearch Consoleを入れて数字を見る習慣をつける、申し込みボタンの動線を整える。
この3つから始めるだけで、ほとんどのサイトは動き始めます。
一人でやることに限界を感じたら、外注を使ってください。
作業を任せて、方向性と数字の管理に集中する体制が作れれば、Web担当者として十分機能します。
周りに理解されなくても、数字が変わっていけば必ず評価されます。
レポートで変化を可視化して、黙々と続けてください。
「Web担当者になったけど何から手をつければいいかわからない」「一人で抱えている業務を整理したい」という方は、一度SALUTAMにご相談ください。
現状の業務を整理した上で、何を優先すべきかを一緒に考えます。
