ホームページの制作・運用でやってはいけないこと|実際のトラブル事例をもとに解説

作ったホームページがある日突然消える
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ホームページの運用で、実際にどんなトラブルが起きるのか。

担当者が知らないうちに著作権を侵害して、Googleからページを永久削除された。

テレビに取り上げられた瞬間にサーバーが落ちて、問い合わせがゼロになった。

セキュリティ対策をしていなかったせいで、100件以上のサイトが一晩で改ざんされた。

これは全部、筆者が実際に経験したか、現場で目撃したトラブルです。

「うちには関係ない」と思っていたことが、ある日突然起きます。

この記事では、ホームページの企画・設計から制作・運用・SEOまで、フェーズごとにやってはいけないことをまとめました。

事前に知っておくだけで、防げるトラブルがほとんどです。

目次

ホームページの企画・設計でやってはいけないこと

ホームページを作る前の段階で、すでに失敗しているケースがよくあります。

目的を「検索1位」にする

「とにかく検索で上に出たい」を目的にすると、ほぼ失敗します。

検索順位は手段であって、ゴールではないからです。

実際にクライアントと最初に確認することは決まっています。

「このサイトで何件申し込みを取りたいか」。

それが明確になれば、構成もコンテンツも自然と決まります。

逆に目的が曖昧なまま作り始めると、何を改善すればいいかも永遠にわかりません。

ターゲットを「なんとなく」で済ませる

「30〜50代の経営者向け」程度の解像度では足りません。

その人がどんな悩みを持ち、何を不安に思い、どんな言葉で検索するかまで考えて初めてターゲット設定になります。

ターゲットがズレると、デザインも文章も全部ズレます。

アクセスが増えても申し込みが来ない原因の多くは、ここです。

目標を数字で決めない

「アクセスを増やしたい」は目標ではありません。

「月に問い合わせを10件取る」が目標です。

数字が決まれば、必要なアクセス数が逆算できます。

アクセス数が決まれば、必要な記事本数が決まります。

目標のないホームページ運用は、ゴールのないマラソンを走っているのと同じです。

ホームページ制作会社選びでやってはいけないこと

制作会社選びの失敗は、作り終わってから気づくのが厄介なところです。

見積もりを1社だけで決める

Web制作の費用感は、一般の方にはわかりにくい領域です。

同じ内容でも、制作会社によって数十万円単位で変わることは珍しくありません。

最低3社から見積もりを取って、価格の相場と内訳を比較してください。

「安い」か「デザインが好き」だけで決める

安さで選ぶと、スキルが低かったり納期が遅れたりするリスクがあります。

デザインで選ぶと、見た目はいいが成果が出ないサイトができます。

制作会社を選ぶ基準は「同じような業種・目的で成果を出した実績があるか」です。

事例を必ず確認してください。

制作後のサポートを確認しない

ホームページは作ってからがスタートです。

修正・更新・SEO・広告運用、やることは山ほどあります。

「制作だけして終わり」の会社に依頼すると、その後の作業がすべて止まります。

契約前に、公開後にどこまで対応してもらえるか必ず確認してください。

リース契約をする

これだけは特に注意してください。

リース契約は途中で解約できないケースが多く、成果が出なくても費用を払い続けることになります。

契約を急かしてくる制作会社、初期費用が異常に安くて月額が高い会社は要注意です。

契約書の解約条件は、署名前に必ず読んでください。

ホームページ構築でやってはいけないこと

構築の段階でやってはいけないことのほとんどは、「ケチる」か「後回しにする」が原因です。

安すぎるサーバーを使う

月500円以下の格安サーバー、無料サーバーは仕事用には向きません。

表示が遅い、アクセスが集中すると落ちる、セキュリティが弱い。

この3つが揃っています。

実際に、テレビ取材を受けた小売店のサイトが放送中にサーバーダウンして、問い合わせがゼロになったことがあります。

月1,000円程度の有料サーバーに変えるだけで防げたトラブルです。

独自ドメインを使わない

「〇〇.jimdo.com」「〇〇.wixsite.com」のような共有ドメインは、URLに他社名が入ります。

信頼性が下がるだけでなく、将来的に移行する際にSEOの評価も引き継げません。

最初から独自ドメインを取得してください。

SSL化・セキュリティ対策を後回しにする

SSLはURLが「https」から始まる状態のことです。

未対応だとブラウザに「安全でないサイト」と表示され、Googleの評価も下がります。

今どきほぼすべての有料サーバーで無料で設定できるので、公開前に必ず対応してください。

セキュリティ対策を後回しにした場合の話をします。

以前勤めていたWeb制作会社で、朝出勤したら100件以上のクライアントサイトが一晩で改ざんされていたことがあります。

トップページが全部、某テロリストの広報ページに差し替えられていました。

社員全員で徹夜で復旧作業をしましたが、あの経験以来セキュリティ対策だけは絶対に手を抜かなくなりました。

規模が小さいサイトでも標的になります。

スマートフォン対応していない

業種によっては、アクセスの7〜8割がスマートフォンからです。

PC表示しか確認していないサイトは、スマートフォンでは文字が小さくて読めない、ボタンが押せないといった状態になっていることがあります。

公開前にスマートフォンで必ず確認してください。

ホームページのデザインでやってはいけないこと

デザインの失敗は「見た目を優先して、目的を忘れる」に尽きます。

「オシャレなデザイン」を目指す

オシャレなデザインが悪いわけではありません。

ただ、デザインはあくまで目的を達成するための手段です。

申し込みを増やしたいのに、どこに問い合わせボタンがあるかわからないサイトは本末転倒です。

制作会社に「オシャレにしてください」と伝えると、カッコいいけど成果が出ないサイトができます。

「申し込みボタンをファーストビューに目立つ形で置きたい」のように、目的ベースで指示してください。

デザインのイメージを言葉だけで伝える

「高級感のある」「シンプルな」「清潔感のある」は人によって全く違うイメージを持ちます。

言葉だけで伝えると、完成物を見て「イメージと違う」となるのはほぼ確実です。

参考にしたいサイトを3〜5件見せる。それだけで認識のズレが大幅に減ります。

カラーとフォントがページごとにバラバラ

ページを移動するたびにデザインが変わると、ユーザーは「別のサイトに来てしまったか」と感じて離脱します。

メインカラー・フォント・文字サイズは全ページで統一してください。

制作会社に依頼する場合は、デザインガイドラインを作ってもらうと後々の修正もスムーズです。

アニメーションを多用する

動きが多いサイトは一見リッチに見えますが、ユーザーがコンテンツに集中できなくなります。

ページの表示速度も落ちます。

強調したい一箇所だけに使う、くらいの感覚がちょうどいいです。

ホームページ公開後にやってはいけないこと

公開してからが本番です。

ここで手を抜くと、それまでの制作コストが無駄になります。

公開したら放置する

更新が止まっているサイトは、ユーザーからもGoogleからも「動いていない会社」と判断されます。

新着情報が2年前のまま、ブログが1本だけ、というサイトを見て問い合わせしようと思う人はほとんどいません。

更新頻度は月1回でも構いません。

ただし、何かしら動かし続けることが重要です。

運用方法を1人しか把握していない

Web担当者が急に休んだとき、誰もサイトを更新できない...

これは中小企業でよく起きます。

担当者が退職したタイミングでパスワードも引き継ぎもなく、ログインすらできなくなったケースも実際にあります。

運用マニュアルを作り、パスワードは必ず複数人で共有してください。

サーバーとドメインの更新を忘れる

更新を忘れると、サイトが突然表示されなくなります。

長期間放置するとドメインが第三者に取得されてしまい、取り戻せなくなるケースもあります。

自動更新の設定を必ずしておいてください。

アクセス解析を見ない

どこからユーザーが来て、どのページで離脱しているか。

これを把握せずに改善はできません。

Google Analytics(GA4)とSearch Consoleを最低限入れておき、月に一度は確認する習慣をつけてください。

数字を見ることが、次の打ち手につながります。

SNS運用を軽く考える

ホームページとSNSは別物と思いがちですが、SNSで炎上すればホームページの問い合わせフォームにも誹謗中傷が届きます。

実際に担当していた小売店でスタッフとのトラブル動画がXで拡散され、テレビ局まで来る事態になったことがあります。

客観的に見れば大事でもない内容でしたが、炎上すると正論は通じません。

ひたすら沈下を待つだけです。

SNSの投稿は、公開前に必ず第三者が確認する運用にしてください。

コンテンツの追加でやってはいけないこと

コンテンツ追加のミスは、知らないうちに積み上がって、ある日まとめて問題になります。

他サイトから文章をコピペする

コピーコンテンツはGoogleに検知されます。評価が下がるだけでなく、最悪ペナルティを受けて検索結果から消えます。

著作権の観点でも無断使用は法律違反です。

複数人でブログを運用している場合は、最初に必ずルールとして共有してください。

AIで生成した文章をそのまま使う

AIは構成を考えたり、文章のたたき台を作るには便利です。

ただ、生成された文章をそのまま公開するのはやめてください。

どこにでもある内容しか出てこない上に、Googleも大量生成コンテンツへの対策を強化しています。

AIを使うなら、自分の体験や数字を加えて書き直すことが前提です。

それができないなら、使わない方がマシです。

ネットで拾った画像を無断使用する

画像にも著作権があります。

「フリー素材」と書いてあっても、商用利用不可のものがあるので確認が必要です。

実際に、スタッフが有料素材を無断使用したことをGoogleに指摘され、そのページが永久に検索結果から削除されたことがあります。

作り直せば済みましたが、時間をかけて育てた順位がゼロに戻りました。

画像は必ず商用利用可能な素材を使うか、自社で撮影したものを使ってください。

信頼性の低い情報を書く

根拠のない情報を載せると、自社の信頼性が下がります。

数字やデータを使う場合は、政府・公的機関・信頼性の高い企業の一次情報を参照してください。

出典を明記するだけで、記事の信頼度は大きく上がります。

SEOでやってはいけないこと

SEOの失敗は大きく2種類あります。

「ペナルティを受けるもの」と「効果がないのにやり続けるもの」です。

どちらも時間とお金の無駄になります。

外部リンクを買う

被リンクを業者から購入するのは、Googleのポリシー違反です。

短期的に順位が上がることはありますが、アルゴリズムの更新で一気に圏外に飛ばされます。

かつて効果があったからと今も勧めてくる業者がいますが、信用しないでください。

キーワードを詰め込む

「キーワードをたくさん入れると上位に出やすい」は過去の話です。

不自然にキーワードを繰り返すとGoogleからスパム判定を受けます。

ユーザーに向けてきちんと書かれた文章は、自然と適切なキーワード密度になります。

低品質なコンテンツを量産する

記事数を増やすことが目的になると、内容の薄いコンテンツが積み上がります。

低品質なページが増えると、サイト全体の評価が下がります。

月に20本の薄い記事より、月に4本の濃い記事の方が結果が出ます。

実際に、クライアントサイトで不要記事を削除したところCVRが0.9%から3.1%に改善した事例があります。

増やすより、整理する方が効くケースも多いです。

悪質なSEO業者に依頼する

「3ヶ月で1位保証」「被リンクを大量に設置」「月額3万円でSEO対策」といった提案には注意してください。

成果が出なくても契約期間中は費用がかかり続け、最悪ペナルティでサイトの評価がゼロになります。

SEOに即効性はありません。

それを約束する業者は疑ってください。

まとめ 

ホームページの制作・運用でやってはいけないことを、フェーズごとに見てきました。

共通しているのは「ケチる」「後回しにする」「放置する」の3つです。

サーバー、セキュリティ、コンテンツの質、アクセス解析。

どれも地味に見えますが、手を抜いた分だけトラブルと機会損失が積み上がります。

特に中小企業は、Web担当者がいないか、いても兼任であることがほとんどです。

だからこそ、最初の設計と運用のルールをきちんと整えておくことが、後々の余計な手間を省くことに直結します。

ホームページは作って終わりではなく、育てるものです。

「自分のサイト、やってはいけないことをやっているかもしれない」「何から手をつければいいかわからない」という方は、一度SALUTAMにご相談ください。

現状のサイトの問題点の整理から、改善の優先順位づけまで対応しています。

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