
Google広告のクリック単価1回67円〜6,378円|相場を聞く前に知るべき「業種で100倍違う」

「Google広告って、だいたいいくらかかるんですか?」
「クリック単価の相場ってどのくらい?」
中小企業の経営者からよく聞かれる質問です。
気持ちはよく分かります。
予算の見当がつかないと、始めるかどうかも決められませんからね。
でも、先に結論を言います。
「相場」という固定額は、存在しません。
同じGoogle広告でも、1クリックの単価は業種によって67円から6,378円まで、100倍近く違います。
だから「相場はいくらか」を聞いている時点で、実は問いの立て方がズレているんです。
予算は相場で決まるのではなく、〈自分の業種のクリック単価 × 目標の獲得件数 × CPA〉で決まる変数です。
これを、複数業種のGoogle広告を運用代行してきた立場から、実際のデータで説明します。
目次
実証:同じ「買取」ですら、クリック単価は68倍違った

まず、これを見てください。
Googleキーワードプランナーで調べた、業種ごとのクリック単価(ページ上部に表示されるための入札単価の目安/低〜高レンジ)です。
| 業種・キーワード | クリック単価の目安 |
|---|---|
| 古着 買取 | 67〜332円 |
| トレカ 買取 | 105〜371円 |
| 着物 買取 | 248〜1,696円 |
| 時計 買取 | 487〜4,533円 |
| 債務整理 | 640〜3,011円 |
| 看護師 求人 | 775〜3,837円 |
| 転職エージェント | 1,985〜6,378円 |
注目してほしいのは、上の3つです。
「古着 買取」も「時計 買取」も、同じ買取という業態です。
それなのに、古着が67円、時計が4,533円。
約68倍の差があります。
「買取は買取でしょ」と思っていた人ほど、ここで意表を突かれるはずです。
同じ商売でも、扱う商材が違うだけでクリック単価は桁が変わる。
さらに業種をまたぐと差は開きます。
人材系の「看護師 求人」は775〜3,837円、「転職エージェント」に至っては最大6,378円。
一番安い古着買取の67円と比べると、100倍近い開きです。
なぜここまで違うのか
クリック単価はオークションで決まります。
その商材で稼げる金額が大きく、広告を出したい会社が多いほど、入札競争が激しくなって単価が上がる⋯ただそれだけです。
時計やブランド品、人材紹介は、1件成約したときの利益が大きい。
だから多くの会社が高い金額を入れてでも広告枠を取りにいく。
結果、クリック単価が跳ね上がります。
逆に古着やトレカは1件あたりの利益が小さいので、そこまで高い金額を入れる会社が少なく、単価が安く済みます。
ここで大事なのは、この単価が「運用を始める前に」キーワードプランナーで分かるということです。
自分の業種が「安い土俵」なのか「高い土俵」なのか、出稿前に把握できます。
だから「予算の相場はいくら?」は、順番が違う

世の中のGoogle広告の解説記事を見ると、「費用相場は月20万円が目安」といった固定額が書かれていることが多いです。
でも、クリック単価が100倍違う世界で、全業種共通の「相場額」を出すことに、どれだけ意味があるでしょうか。
安い土俵の会社にとっては高すぎるし、高い土俵の会社にとっては足りない。
先に見るべきは「相場」ではなく、「自分の業種のクリック単価」です。
- クリック単価が安い土俵なら、低予算でも十分に戦えます。(実際、月5万円以下で申し込みを獲得し続けている事例があります。詳しくはGoogle広告は月5万円以下でも申込みが取れるに書きました)
- クリック単価が高い土俵なら、同じ予算でも獲得できる件数は当然少なくなる。だから後述する「工夫」が必要になります
順番は、
- 自分の業種のクリック単価を調べる
- 予算を設計する
逆ではありません。
予算は「目標件数 × CPA」の逆算で決まる

では、自分の業種のクリック単価が分かったとして、予算はどう決めるのか。
考え方はシンプルで、「月に何件の申し込みが欲しいか」から逆算します。
たとえば「月10件の申し込みが欲しい」と決める。
1件獲得するのにかかる費用(CPA)が分かれば、〈10件 × CPA〉でおおよその必要予算が出ます。
ただ、正直に書きます。
このCPAは、実際に運用してみるまで正確には分かりません。
クリック単価は推定値ですし、クリックした人のうち何割が申し込むか(CVR)は、LPや商材によって変わるからです。
世の中の記事はここをサラッと流しますが、ここが現場の一番リアルなところです。
なので流れはこうなります。
仮の予算で回す → 実際のCPAが見えてくる → そこから逆算して「この予算なら月何件取れるか」が確定する → CPAが想定より高ければ、放置せずに改善する
CPAを下げる改善というのが、次の話につながります。
高い土俵で諦めない:キーワードをずらして安く戦う

「うちは時計買取だから、クリック単価4,533円か…無理だな」
そう諦める前に、やれることがあります。
直球で殴らず、検索の意図をずらす
直球のキーワードで大手と殴り合わず、検索の意図をずらすという手です。
たとえば「時計 買取」は487〜4,533円と高額ですが、「時計 捨て方」で調べると129〜313円まで下がります。
同じ時計に関心がある人なのに、クリック単価は10倍以上違うんです。
なぜ安いのか。
「時計 捨て方」で検索する人は、まだ売ると決めていない。
商業的な意図が弱いぶん、広告を出したい会社が少なく、単価が安く済むからです。
直球の「買取」キーワードは競合がひしめいていますが、その手前の検索はガラ空きだったりします。
ただし、ずらした分CVRは落ちる
ずらしたキーワードは、コンバージョン率(CVR)が落ちやすい。
「捨て方」を調べている人は処分したいのであって、必ずしも売りたいわけではないからです。
安くクリックを集められる代わりに、その人たちを「捨てる前に、売れますよ」と振り向かせる仕掛けが要ります。
だから、ずらしで安く流入を取るなら、受け皿のLP側で意欲を作ることがセットです。
「安いキーワードを見つけて終わり」ではなく、「安く集めて、LPで申し込みに変える」までやって初めて成立します。(LP側の改善はLP改善でCVRを上げる方法が参考になります)
「絞る」と「ずらす」は別物
なお、キーワードを「絞る」話はGoogle広告のキーワードは絞るほど成果が出るに書きましたが、今回の「ずらす」はそれとは別の発想です。
絞るのは無駄打ちを減らすため、ずらすのは安い土俵を見つけるため。
両方を組み合わせると、限られた予算がぐっと効きます。
まとめ
「Google広告は月いくらが相場ですか?」
もしあなたがこの質問の答えを探しているなら、探す場所が少しズレているかもしれません。
クリック単価は業種で100倍近く違います。
だから全業種共通の相場額には、ほとんど意味がない。
本当に知るべきは、次の3つです。
- 自分の業種のクリック単価はいくらか(運用前にキーワードプランナーで分かる)
- 月に何件欲しいか。そこから逆算した予算とCPAはいくらか
- 単価が高い土俵なら、キーワードをずらして安く戦えないか。そしてその受け皿のLPは整っているか
ここまで読んで、「で、うちの業種だといくらなんだろう?」と気になった方も多いと思います。
クリック単価はキーワードプランナーで調べられますが、これは広告アカウントを持っていないと見ることができません。
そこで、もし気になるキーワードがあれば、こちらで実際のクリック単価を無料でお調べして、リストにしてお渡しします。
「自分の商材だと高い土俵なのか、安い土俵なのか」を知るだけでも、広告を始める判断材料になります。
「広告を試したいけれど、いくらかければいいか分からない」「少額だと意味がないと言われて踏み出せない」という段階でも構いません。
気になるキーワードを添えて、お気軽にお問い合わせください。