中小企業のホームページ、最初に直すべき3箇所|GA4を見れば10分でわかる

「GA4を入れているのに、何を改善すればいいかわからない」
この相談を、クライアントから毎月のように受けます。
GA4は指標が多すぎます。
セッション、エンゲージメント率、イベント数、コンバージョン…。
数字を眺めているうちに時間だけ過ぎて、結局何も変わりません。
そういうケースが本当に多いです。
でも実際には、最初に見るべき場所は3つだけです。
そしてほぼすべての問題は、その3箇所から見えてきます。
この記事では、中小企業のホームページ改善を複数社サポートしてきた経験をもとに、「GA4を開いてから10分で優先順位を決める手順」を具体的に解説します。
まず前提:「全部改善しよう」は失敗する

ホームページ改善で一番多い失敗は、「どこから手をつければいいかわからないまま動いてしまう」ことです。
以前サポートしたクライアントで、こういうケースがありました。
GA4を導入して毎月レポートを確認し、改善策を出しているのに、半年経っても問い合わせ件数が変わりません。
話を聞いてみると、「アクセスが少ないページの記事を書き直した」「デザインが古いページを修正した」など、インパクトの小さい場所を少しずつ触っていました。
問題は優先順位でした。
見るべき場所を絞り、インパクトの大きい順に手をつける。
これだけで、結果の出るスピードが大きく変わります。
直すべき3箇所の見つけ方
箇所① アクセスはあるのに、すぐ離脱されているページ

このレポートを開くと、ページごとのビュー数とエンゲージメント率が確認できます。
ここで探すのは、「ビュー数が多い(表示回数)」のに「エンゲージメント率が低い(目安:40%以下)」ページです。
エンゲージメント率とは、ページを開いたあとに10秒以上滞在したか、または何らかの操作をしたセッションの割合を指します。
これが低い=ページを開いてすぐ帰られている、ということです。
アクセスが集まっているページで離脱されているなら、そのページを直すだけでサイト全体に大きなインパクトが出ます。
逆に、アクセスがほとんどないページをいくら直しても、全体への影響は限られます。
リサイクルショップのサイトをサポートしたとき、トップページのエンゲージメント率が28%しかありませんでした。
ユーザーが「何を売っている店なのか」を5秒以内に判断できない構成になっていたのが原因でした。
キャッチコピーと冒頭の情報を整理し直したところ、エンゲージメント率が58%まで改善しました。
箇所② 問い合わせに一番近いのに、誰も来ていないページ

このレポートでは、ユーザーが問い合わせや購入の直前に見ていたページを確認できます。
多くのサイトで、「サービス詳細ページ」や「料金ページ」が問い合わせ直前に見られていることがわかります。
ここで確認したいのは2点です。
1つ目は「CVに近いのにアクセスが少ないページ」
そのページへの動線(内部リンク)が不足している可能性が高いです。
トップページや人気記事からそのページへのリンクを増やすだけで、問い合わせ数が改善するケースが多いです。
2つ目は「アクセスはあるがCVにつながっていないページ」
このページ自体の構成やCTAボタンの配置に問題があります。
あるサービスサイトで、「料金ページ」からの問い合わせ率が高いことはGA4でわかっていました。
ただ、その料金ページへのアクセスが全体の2%しかありませんでした。
トップページとブログ記事から内部リンクを追加したところ、1ヶ月で料金ページへの流入が8%まで増え、月間問い合わせ件数も増加しました。
箇所③ 流入はあるのに、コンバージョンがゼロのページ

流入チャネル(検索、広告、SNSなど)ごとにコンバージョン率を見たとき、「セッション数はそれなりにあるのにCVがゼロ」のチャネルやランディングページが見つかることがあります。
これはほぼ確実にLPまたはフォームの問題です。
ページに来ているのに申し込まない、ということは「来てはいるが、行動する理由が足りていない」か「行動するためのボタンが見つかりにくい」かのどちらかです。
確認すべきポイントは3つです。
- CTAボタンはファーストビュー(スクロールしなくても見える範囲)にあるか
- 「今すぐ申し込む」以外の中間CTA(「まず相談する」「資料を見る」など)が用意されているか
- フォームのステップ数が多すぎないか(入力項目が多いほど離脱率が上がります)
記事のアクセスが増えてもCVRが0.9%から動かなかったサイトで、アクセスを集めている記事の中に「ユーザーの検索意図とサービスのターゲットがずれているもの」が多数混在していたことが判明しました。
ミスマッチな記事を整理・削除した結果、CVRが3.1%まで改善しました。
この事例の詳細は「アクセスが増えても申し込みが増えない理由」にまとめています。
改善の優先順位をどう決めるか

3箇所の問題が見つかったとして、どの順番で着手するかも重要です。
判断基準はシンプルで、「直したときに最もインパクトが大きいもの」から手をつけます。
| 症状 | GA4で見る場所 | 直すべきもの |
|---|---|---|
| ① アクセスあり・離脱率が高い | ページとスクリーン | ページの冒頭・構成・情報の整理 |
| ② CVへの動線が弱い | 経路データ探索 | 内部リンク・CTA配置 |
| ③ 流入あり・CVゼロ | チャネル別CVR | LP・フォーム・ミスマッチ記事の整理 |
一般的に①→②→③の順で着手するのが効率的ですが、サイトの状況によって変わります。
アクセス自体が極端に少ないなら、まずSearch Consoleで流入キーワードを確認してSEOの方向性を整理するステップが先になります。
よくある間違い:トップページから直し始める

「ホームページを改善しよう」と思ったとき、多くの人がトップページから手をつけます。
見た目が古い、情報が古い、という理由でリニューアルを検討するケースも多いです。
でも、GA4のデータを見ると、トップページから直接問い合わせに至るユーザーはそれほど多くありません。
検索経由で来るユーザーの多くは、ブログ記事やサービスページに直接ランディングします。
トップページはサイト全体の信頼感に影響するので無視していいわけではありませんが、「最初に直すべき場所」かどうかはGA4のデータが教えてくれます。
自分の感覚より、データを信じた方がいいです。
まとめ
GA4で最初に確認すべきは、この3つです。
- エンゲージメント率が低いのにアクセスが多いページ → ページの内容を直す
- CVに近いのにアクセスが少ないページ → 内部リンクで動線を作る
- 流入はあるのにCVゼロのページ → LP・フォーム・コンテンツのミスマッチを解消する
「全部改善しよう」は結果が出にくいです。
3箇所に絞って、インパクトの大きい順に手をつける。
それだけで、ホームページの成果は変わってきます。
GA4は入れてあるけど「自分のサイトで見てもよくわからない」「どこから手をつけるべきか判断できない」という場合、一度データを一緒に確認しながら優先順位を整理することができます。
まずは状況を聞かせてください。
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