サービスに関係ない記事が一番集客できた|中小企業のブログ戦略

「ブログは自社のサービスや商品について書くべき」
そう思っている会社は多いと思います。
でも実際に一番アクセスを集めた記事は、サービスとは直接関係のない記事でした。
そしてその記事がきっかけで、サイト全体のアクセスが増え、申込みも増えた。
ただし、やり方を間違えると逆効果になります。
今回はその両方の話をします。
なぜサービスに関係ない記事が集客できるのか

ユーザーはサービスを探しているときだけ検索するわけではありません。
日常の疑問や興味から検索して、たまたまそのサイトに辿り着く。
そこで「この会社いいな」と思ったときに、初めてサービスページを見る。
認知→興味→申込みという流れを、サービスに関係ない記事で作り出すことができます。
「○○販売しています」「○○サービスを提供します」という記事は、すでにサービスを検討している人にしか届きません。
でも周辺知識の記事は、まだサービスを知らない人にも届く。
母数が全然違います。
事例①:取り扱い商品の使い方記事が1日300PVを記録

小売・サービス業のクライアントが、自社で取り扱っている商品に関連したお役立ち記事を書きました。
直接のサービス紹介ではなく、その商品に興味を持っているユーザーが検索するような内容です。
結果、その記事が1日300PVを記録。
サイト全体のアクセスが増え、それに伴って問い合わせも増加しました。
そのサイトを知らなかったユーザーが記事経由で訪問し、「このお店使えそうだな」と認知してサービスページに流れた⋯。
そういう動線が自然に生まれていました。
事例②:取り扱いジャンルの解説記事が月5,000PV

別のクライアントでも同様のことが起きました。
自社が扱っているジャンルに関連した解説記事を書いたところ、月5,000PVを安定して集めるようになりました。
こちらも直接の売り込みはゼロ。
でもそのジャンルに興味を持つユーザーが継続的に流入し、サイトの認知度が上がっていきました。
ただし「遠すぎる記事」は逆効果になる

ここが一番重要な注意点です。
「サービスに関係ない記事でアクセスが増えた」という話を聞いて、何でも書けばいいと思うのは危険です。
実際にこういうケースがありました。
整体院が、地域の情報を発信すれば集客できると考えて「近くのランチおすすめ5選」「周辺の駐車場情報」といった記事を書き続けた結果、月間14,000セッションまでアクセスが増えました。
でも申込みは月120件のまま。
CVRは0.9%でした。
ランチを探している人は、整体の予約を考えていません。
アクセスの量は増えても、質が伴っていなかったのです。
この整体院のケースでは、地域情報記事を非公開にした結果、セッション数が半分の7,200まで落ちましたが、申込みは120件から216件へと約1.8倍に増えました。
集客できる「周辺記事」と逆効果になる「遠すぎる記事」の違い

| 内容の例 | 結果 | |
|---|---|---|
| 良いパターン | 取り扱い商品の使い方、扱うジャンルの解説、専門知識のお役立ち情報 | 認知→申込みの導線になる |
| 悪いパターン | 近隣のランチ情報、地域の観光スポット、サービスと無関係な話題 | アクセスは増えるが申込みにつながらない |
判断基準はシンプルです。
「この記事を読んだ人が、うちのサービスに興味を持つ可能性があるか」
整体院なら「肩こりのストレッチ方法」は残す。
「近くのカフェまとめ」は書かない。
自社サービスのユーザーが日常的に気にしていることと、サービスとの距離感がポイントです。
どんな「周辺記事」を書けばいいか

「自社サービスに関連する周辺の疑問・知識」を書くのが基本です。
業種別に具体的な記事例を挙げると、こうなります。
買取・リユース業
- 「ブランドバッグを高く売るために保管で気をつけること」
- 「ゲームソフトの買取価格が下がるタイミングと売り時」
整体・治療院
- 「デスクワークで肩こりがひどい人がやるべきストレッチ3選」
- 「腰痛が悪化する寝方・改善する寝方の違い」
飲食店
- 「鶏むね肉をしっとり仕上げる3つのコツ」
- 「コーヒーが酸っぱくなる原因と自宅でできる改善方法」
士業(税理士・社労士など)
- 「フリーランスが知っておくべき経費になるもの・ならないもの」
- 「従業員が1人増えたときに会社がやるべき手続き一覧」
リフォーム・工務店
- 「築20年の家で水回りより先に確認すべき場所」
- 「外壁塗装の塗り替え時期を見極める3つのサイン」
美容院・エステ
- 「市販のヘアカラーが色落ちしやすい本当の理由」
- 「乾燥肌と敏感肌の違いと正しいスキンケアの選び方」
共通しているのは、どれも「そのサービスのお客さんが日常的に気にしていること」を起点にしている点です。
「うちのお客さんが普段どんなことで悩んでいるか」を考えると、記事のネタは意外と出てきます。
集客記事から申込みにつなげる導線を忘れずに

集客記事単体では申込みにはなりません。
記事の中に、自然な形でサービスページへのリンクを入れることが必要です。
記事の内容と関連する形で「こういったご相談もお気軽にどうぞ」という一文があるだけで、認知したユーザーが申込みに流れやすくなります。
内部リンクの設計は、集客記事を書くのと同じくらい重要です。
まとめ
今回の話をひと言でまとめると、「売り込まない記事が、一番売上につながることがある」ということです。
- サービスに直接関係ない記事でも、周辺知識の記事はアクセスと認知を集められる
- ただし「遠すぎる記事」はアクセスだけ増えてCVRを下げる
- 判断基準は「この記事を読んだ人が、うちのサービスに興味を持つ可能性があるか」
- 集客記事にはサービスページへの導線を必ず入れる
「何を書けばいいかわからない」「書いているのにアクセスが増えない」という場合、記事のテーマ設定から見直すだけで状況が変わることがあります。
ブログを書いているのにアクセスや問い合わせが増えない、あるいは何を書けばいいかわからないと感じているなら、記事のテーマ選びに問題がある可能性があります。
SALUTAMでは現状のサイト診断から記事戦略の設計までサポートしています。まずはお気軽にご相談ください。
