
【月間6,742PV→313,695PV】自分のガジェットメディアをSEOだけで8ヶ月46倍にした手順と、その結末

「記事を書いてもアクセスが増えない。何が問題なのかわからない。」
こういう相談を受けたとき、まず確認するのが
- 「何のために記事を書いているか」
- 「どんなキーワードで書いているか」
この2点です。
この2つは、自分のメディアで痛い目を見て身につけたものです。
キーボード・マウス・ガジェット周辺機器に特化したメディアを、以前は自分で運営していました。
2023年、約8ヶ月で月間6,742PVから313,695PVまで伸ばしています。
広告費はゼロ、SEOだけです。
ただ、先に書いておきます。
このメディアは、今はもうありません。
その後、Googleのアップデートで検索圏外まで飛びました。
伸ばすためにやったことと、その結末。両方書きます。
目次
当時の状況

見直しに着手した時点では、こういう状態でした。
- 記事を書き続けているのにアクセスが増えない
- 検索上位を取れない
- SEOを意識した記事の書き方がわかっていない
記事数は多かったものの、アクセスがほとんどない記事ばかりでした。
内容もさまざまなジャンルにまたがっていて、何のサイトなのかが自分でも説明しづらい状態です。
「量を増やせばアクセスが増える」という考え方で運営していたことが、うまくいかない根本的な原因でした。
見直してわかった3つの問題

① ジャンルが分散しすぎている
ガジェット系の記事もあれば、まったく関係のないジャンルの記事も混在していました。
訪れた人から見て「ここは何のサイトなのか」がわからない。
検索エンジンから見ても同じで、何に詳しいサイトなのかが伝わらない状態でした。
② キーワード選定が行われていない
「書きたいことを書く」という状態で、実際に検索されている言葉を意識した記事がほとんどありませんでした。
どれだけ良い記事を書いても、誰も検索しない言葉で書いていては検索からのアクセスは増えません。
③ 量を優先して質が低下していた
週4本という投稿頻度を維持するために、1記事あたりにかけられる時間が少なくなっていました。
結果として、内容が薄い記事を量産している状態でした。
行った施策

施策①:ジャンルをキーボード・ガジェットに特化させる
まず取り組んだのは、ジャンルを絞ることです。
キーボード・マウス・ガジェット周辺機器に特化したメディアとして再構成しました。
既存の記事は3つに分類しました。
- 残す記事:ジャンルに合っていて質が高い記事はリライトして強化
- 移行する記事:他のメディアで使える記事は移行
- 非公開にする記事:ジャンルに合わない記事・質が低い記事は非公開
ここで大事なのは、何を「関係ない」と判断するかです。
非公開にしたのは、主軸とまったく無関係な記事です。主軸の周辺にある記事は残しました。
周辺と無関係は違います。周辺の記事は、そこを入口にして主軸の記事へ人が流れていきます。
実際、一見サービスと関係なさそうな記事が一番集客していた、という例もあります。
もう一つ。消す前に、どの記事がどれだけ読まれているかを必ず確認しました。
読まれている記事を「関係なさそう」という感覚だけで消すと、サイト全体のアクセスが落ちます。
記事数が減ることへの不安はありましたが、ジャンルを絞ったことで残した記事の検索順位が改善していきました。
自社ブログに置き換えると、「3記事も読めば、うちが何の会社かわかる」状態にする、ということです。
施策②:キーワード選定を一から行う
ジャンルを絞った後、キーワード選定を一からやり直しました。
狙ったのはロングテールキーワードです。
「メカニカルキーボード 薄型」「ゲーミングキーボード ピンク」「キーボード チャタリング」など、検索する人は少なくても目的が明確な言葉に絞りました。
キーワード選定の流れはこうです。
- 検索窓のサジェストとラッコキーワードで候補を洗い出す
- 検索されている回数を確認して、月1,000回以下の言葉を中心に選ぶ
- 競合サイトの記事タイトルから、狙っている言葉を逆算する
- 勝てそうな言葉から順番に記事を作っていく
検索される回数が多い言葉で大手と正面から戦うのではなく、勝てる場所を積み重ねていく進め方です。
自社ブログに置き換えると、「書きたいこと」ではなく「お客さんが実際に打ち込んでいる言葉」から書く、ということです。
施策③:量より質に切り替える
週4本の投稿を、週1〜2本に減らしました。
本数を減らした分、1記事にかける時間を増やしています。
公開する前に「他に必要な情報はないか」「読んだ人の疑問に答えられているか」を確認して、納得がいくまで修正を繰り返しました。
本数が減ることへの不安はありましたが、結果的に1本あたりのアクセス数が大きく増えました。
自社ブログに置き換えると、週1本書けないなら月1本でいい、ということです。
更新が止まることより、薄い記事が積み上がることの方が効きます。
施策④:定期的なリライトで質を上げ続ける
記事を公開して終わりにするのではなく、定期的に過去記事を見直してリライトを続けました。
順位が上がってきた記事はさらに内容を充実させる、上がらない記事は原因を考えて直す。この作業を継続しました。
また、方向性がぶれないように、常に「このメディアは何のために存在しているか」を確認しながら記事を作り続けました。
自社ブログに置き換えると、公開した記事を「終わったもの」ではなく「直せるもの」として扱う、ということです。
結果|約8ヶ月でPVが46倍

| 指標 | 施策前 | 約8ヶ月後(2023年) |
|---|---|---|
| 月間PV | 6,742 | 313,695 |
| 広告費 | ゼロ | ゼロ |
広告費は一切かけていません。
アクセスが増えたことで記事の制作依頼も増え、収益にもつながっていました。
この数字について
46倍はページの表示回数(PV)で見た数字です。PVは1人が複数のページを読めばその分増えるので、訪れた人の数がそのまま46倍になったわけではありません。
倍率だけを見ると実態を読み違えるので、他社の数字と比べるときは、まず何を分母にしているかを確認してください。
なお、このサイトは2022〜2023年の2年間で、訪問の95.8%が検索経由でした。広告は一度も使っていません。
その後、このメディアは検索圏外まで飛びました
ここまでが伸ばした話です。
その後、Googleのアップデートを境にアクセスが一気に下落し、ほぼ検索圏外まで飛びました。
競合のガジェットブログをいくつか確認しましたが、どこも同じ状況でした。
質が高い記事から順に落ちた、というのが当時の実感です。
誤解のないように書いておきます。
飛んだ原因は、ジャンルを絞ったことではありません。
絞ったから伸びたのは事実で、落ちたのは別の理由です。
検索が「何が書いてあるか」より「誰が書いているか」を重く見るように変わり、個人のサイトが構造的に不利になった。ここが大きいと考えています。
そのとき何が起きて、そこから中小企業が今どう戦えばいいのかは、別記事にまとめました。
結論だけ先に書くと、信頼性が重く見られる今の検索は、個人ブログには逆風でも、実在する会社である中小企業にとってはむしろ追い風です。
まとめ
この経験から残ったものをまとめます。
- ジャンルを絞ると、訪れた人にも検索エンジンにも「何のサイトか」が伝わる
- 消していいのは「無関係な記事」だけ。周辺の記事と、読まれている記事は残す
- 誰も検索しない言葉で書いても、検索からのアクセスは増えない
- 本数を減らしても、1記事の質を上げた方が成果が出る
- 公開して終わりにせず、直し続ける
この考え方は、今もクライアントのサイトで使っています。
ただ、飛んでみて分かったことがもう一つあります。
検索順位は借りている場所で、いつ返すことになるかは自分では決められない、ということです。
だから今は、自社の経験を自社のサイトに積み上げることを一番に置いています。
順位が動いても、書いた経験そのものは手元に残るからです。
キーワード選定の考え方については、以下の記事も参考にしてください。
「ブログを書いているのにアクセスが増えない」「何を書けばいいのかわからない」
そういう状態であれば、一度SALUTAMにご相談ください。
今のサイトの状況をヒアリングした上で、直す順番をお伝えします。