ロングテールキーワードとは何か|ビッグワードとの違い・選び方・実例を解説

「SEO対策をしているのに検索から人が来ない」
こういう相談を受けたとき、まず確認するのがキーワード選びです。
どれだけ良い記事を書いても、キーワードの選び方が間違っていると検索から人は来ません。
中小企業のSEOで特に重要なのが、ロングテールキーワードという考え方です。
この記事では、ロングテールキーワードの基礎知識から実際の選定方法・成果が出た実例まで解説します。
ロングテールキーワードとは

ロングテールキーワードとは、複数の単語を組み合わせた、検索ボリュームが小さいキーワードのことです。
具体的な例を挙げます。
- 「整体」→ビッグワード
- 「千葉市 整体 肩こり 30代」→ロングテールキーワード
- 「英語教室」→ビッグワード
- 「千葉 英語教室 子供 小学生 週1回」→ロングテールキーワード
- 「ガンプラ 買取」→ビッグワード
- 「HG ガンプラ 限定 買取 宅配」→ロングテールキーワード
「ロングテール」という名前は、検索ボリュームをグラフで表したときに、右側に長い尻尾(テール)のように伸びる部分に位置するキーワードであることが由来です。
検索ボリュームは小さいですが、このロングテール部分のキーワードの合計が、全体の検索の大部分を占めると言われています。
検索ボリュームとは
検索ボリュームとは、そのキーワードが月間に何回検索されているかを示す数値です。
目安としてはこうなります。
- 月間10,000回以上:ビッグワード(例:「整体」「英語教室」)
- 月間1,000〜10,000回:ミドルキーワード(例:「千葉 整体」「子供 英語教室」)
- 月間1,000回以下:ロングテールキーワード(例:「千葉市 整体 肩こり」)
ロングテールキーワードは1つあたりの検索数は少ないですが、対応するページを積み重ねることで合計の流入数が大きくなります。
検索ユーザーの意図の違い
「整体」で検索している人は、整体について調べているだけかもしれません。
一方「千葉市 整体 肩こり 予約」で検索している人は、今すぐ予約したいという明確な意図があります。
意図が明確なユーザーほど申し込みにつながりやすいです。
ビッグワードとの違い

| 項目 | ビッグキーワード | ロングテールキーワード |
|---|---|---|
| 検索ボリューム | 大きい | 小さい |
| 競合の強さ | 強い(大手が上位) | 弱い(勝ちやすい) |
| 上位表示の難易度 | 高い | 低い |
| 検索ユーザーの意図 | 曖昧 | 明確 |
| CVR(申し込み率) | 低い | 高い |
ビッグワードとロングテールキーワードの違いを整理すると上記になります。
中小企業は、ロングテールキーワードを攻略していくのが重要です。
ロングテールキーワードが中小企業に向いている理由

中小企業がSEOに取り組む場合、ビッグワードで大手と正面から戦うのは得策ではありません。
資金力・ドメインパワー・コンテンツ量、どれをとっても大手には勝てないからです。
ロングテールキーワードであれば、大手が本気で狙っていない隙間を狙えます。
「千葉市 整体 肩こり」のようなキーワードは、全国展開している大手整体チェーンがわざわざ対策するキーワードではありません。
そこに入り込む余地があります。
また、ロングテールキーワードで上位表示を積み重ねることで、サイト全体のSEO評価が上がり、やがてビッグワードでも上位表示できるようになります。
最初からビッグワードを狙うより、ロングテールから積み上げる方が中小企業には現実的な戦略です。
実際のキーワード選定方法

キーワード選定は2つのステップで進めます。
簡単に言うと、キーワードを見つけて、検索ボリュームを調べます。
月の検索ボリュームが1,000以下ならロングテールキーワードです。
STEP1:キーワードの候補を洗い出す
Googleサジェストを使う
Googleの検索窓にキーワードを入力すると、関連するキーワードが自動的に表示されます(サジェスト機能)。
無料で使えて、リアルな検索ニーズを把握するのに役立ちます。
たとえば「整体 千葉」と入力すると「整体 千葉 安い」「整体 千葉 おすすめ」「整体 千葉市 予約なし」などの候補が出てきます。
ラッコキーワードを使う
Googleサジェストをまとめて取得できる無料ツールです。
キーワードを入力するだけで、関連キーワードの候補を一覧で確認できます。候補を効率よく洗い出すのに便利です。
自サイトの流入キーワードを確認する(Googleサーチコンソール)
すでにサイトを運営している場合は、Googleサーチコンソールで「どんなキーワードで検索されて自サイトにたどり着いているか」を確認できます。
意外なキーワードで流入があることも多く、そこから新しいページのネタが見つかることがあります。
競合サイトの記事タイトルから逆算する
自分と同じジャンルで上位表示されているサイトの記事タイトルや見出しを見ると、どんなキーワードを狙っているかがわかります。
そのキーワードをSTEP2のツールで検索ボリュームを確認し、自サイトでも対応するページを作ります。
STEP2:検索ボリュームを確認する
Google広告を出稿している場合:キーワードプランナー
Google広告に搭載されている無料ツールです。
複数のキーワードを一括で調べられるので効率的です。
出稿していない場合は数値がざっくりとした範囲でしか表示されないため、広告を運用している方向けです。
Google広告を出稿していない場合:aramakijake.jp
aramakijake.jpは、キーワードを1つずつ入力して月間検索数の予測値を確認できる無料ツールです。
広告未出稿でも具体的な数値が表示されるので手軽に使えます。
月間1,000回以下であればロングテールキーワードとして狙いやすいキーワードです。
ロングテールで成果が出た実例

実際にロングテールキーワード戦略で成果が出た事例を紹介します。
結果を出すためには、コツコツと積み上げていくことが重要です。
ガンプラ買取サイトの事例
「ガンプラ 買取」というビッグワードで1位を獲得したサイトですが、最初からビッグワードだけを狙っていたわけではありません。
HG・HG限定・MG・MG限定・RG・RG限定・PG限定・SD限定など、種類ごとに個別の買取表ページを作りました。
「HG ガンプラ 買取」「MG 限定 買取」「RG 買取 宅配」といったロングテールキーワードに対応したページを積み重ねることで、サイト全体のSEO評価が上がっていきました。
ロングテールキーワードへの対応を続けた結果、オーガニック流入は月95から月3,812まで増加。
最終的に「ガンプラ 買取」というビッグワードでも1位を獲得しています。
ロングテールから積み上げてビッグワードを取りに行く、という流れが実証された事例です。
ガジェットメディアの事例
キーボード・マウス・ガジェット周辺機器に特化したメディアで、ロングテールキーワードを中心に記事を積み上げました。
「メカニカルキーボード 薄型」「ゲーミングキーボード ピンク」「キーボード チャタリング」など、検索ボリュームは小さくても目的が明確なキーワードに絞った記事を継続的に投稿。
2020年12月の6,742PVから2022年6月には313,695PVまで、約1年半で約46倍に成長しました。
1つのキーワードで大量の流入を狙うより、ロングテールキーワードへの対応を積み重ねることで合計の流入数が大きくなる、という戦略が実証された事例です。
まとめ
ロングテールキーワードについてまとめます。
- ロングテールキーワードとは複数の単語を組み合わせた検索ボリュームが小さいキーワード
- ビッグワードより競合が少なく、上位表示を狙いやすい
- 検索ユーザーの目的が明確なためCVRが高い
- 中小企業はロングテールから積み上げてビッグワードを狙う戦略が現実的
- キーワード選定にはGoogleサジェスト・ラッコキーワード・キーワードプランナーが使える
定期的にロングテールキーワードに対応したページを更新し続けることで、サイト全体のSEO評価が上がっていきます。
定期更新の重要性については、以下の記事も参考にしてください。
キーワード選定やSEOの進め方についてご相談があれば、お気軽にご連絡ください。
