SEO対策は中小企業がどこまで自分でできる?記事をスタッフが書いて申込みが月469件まで伸びた話

SEO対策、どこまで自分でできる?記事はスタッフ。広告費ゼロで申込み月469件
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「SEO対策って、自分でできるんですか?」

中小企業の経営者やWeb担当者から、一番よく聞かれる質問のひとつです。

先に結論を言います。

SEO対策は「自分でできる部分」と「専門家に任せた方がいい部分」に分かれます。

全部を自分でやろうとすると挫折しますし、逆に全部を業者に丸投げすると、お金だけ消えて成果が出ないことも珍しくありません。

大事なのは、その線引きです。

この記事では、Webサイト制作も記事制作も「売れる立場」にいる私が、あえて「ここは自分でやった方がいい」とお伝えします。

商売としては仕事が減る話ですが、これが現場で結果を出してきた本音です。

実際、私が以前に担当した買取サイトでは、記事はすべて社内のスタッフが書きました。

それでも申込みは伸び続け、最終的に月469件まで届きました。

何を自分でやり、何に専門家が入ったのか。

順番に書いていきます。

目次

なぜ世の中の記事は「プロに任せましょう」で終わるのか

「SEO対策 自分で」で検索すると、たくさんの記事が出てきます。

読んでみると、ほとんどが同じ流れです。

「自分でもある程度できます。でも、本格的に成果を出すならプロに任せましょう」

「プロに任せましょう」は、半分は正しい

これは、ある意味で正しい話です。

SEOは、正直に言って大変です。

私自身、これを本業にしていて、今でも毎日頭を悩ませています。

片手間でやる中小企業が「全部を完璧に」やるのは、現実的ではありません。

だから「プロに任せましょう」と書かれるのは、商売の都合だけでなく、本当に大変だと知っているからでもあります。

ただ、ひとつだけ抜けている視点があります。

それは、「全部を任せる」か「全部を自分でやる」かの2択ではないということです。

SEOは「依頼主と専門家の協業」で進める

SEOは、依頼主と専門家が一緒に進めるものだと考えています。

役割はこう分かれます。

現場のスタッフは、お客さんが何に悩み、何を聞いてくるかという「ネタ」を持っています。

でも、SEOのことも記事の書き方も分かりません。

そこを補うのが専門家の仕事です。

専門家が書き方を教え、書いてもらった原稿に問題がないかをチェックし、一緒に磨いていく。

現場のネタと、専門家の判断。これが噛み合って初めて成果が出ます。

丸投げが当たらないのは「現場の知識」が抜けるから

とくに記事は、その業種の現場を一番よく知っている人⋯。

つまり依頼主側の人間が書くのが、結局いちばん良い記事になります。

お客さんが何に悩むかは、現場にしか分かりません。

だから「全部任せる」と、この現場の強みが記事から抜け落ちてしまう。

丸投げした記事が成果につながりにくいのは、業者の質以前に、現場を知らない人が書いているからなんです。

私はWeb制作も記事制作も請け負っていますが、それでも中小企業には「全部は任せなくていい」と伝えます。

自分でやれる部分まで外注すると、コストばかりかかって続かなくなるからです。

続かなければ、SEOは成果が出ません。

まず、SEO対策を分解する

「SEO対策」とひとくくりにされがちですが、中身はいくつかの作業に分かれています。

ここを分けて考えると、「自分でやる / 専門家に任せる」の線が一気に見えやすくなります。

SEOの中身自分でできる?ひとこと
コンテンツSEO(記事を書く)◎ 書き方を覚えれば自分で中小企業の成果はほぼここで決まる
内部対策の基本(タイトル・見出し・内部リンク)◯ 教われば自分で記事を書く「型」の一部
サイト構成の設計・大改修△ 専門家寄り判断を間違えると逆効果
表示速度・技術面(テクニカル)× 専門家専門領域。無理に触らない
外部対策(被リンク)× 自分でやるな自分で増やすと危険(後述)

この表を見ると分かる通り、中小企業が自分の手で成果を出せる中心は「記事を書くこと(コンテンツSEO)」です。

逆に、技術面や被リンクは自分でどうにかしようとしない方がいい。

だからこの記事では、いちばん大事な「記事を書く」を中心に話します。

SEOの全体像をもっと知りたい方は、『中小企業がSEOキーワードを選ぶ方法』や『ロングテールキーワードの選び方』もあわせて読んでみてください。

自分でやれる中心=記事を書く

「記事なんて、文章のプロじゃないと書けないのでは?」と思うかもしれません。

でも、そんなことはありません。

冒頭で触れた買取サイトでは、記事はすべて社内のスタッフが書きました。

文章のプロでも、Webの専門家でもありません。

それでも成果は出ました。

ただし、「適当に書いていい」という意味ではありません。

私がスタッフに渡したのは、教われば誰でも身につく「基本の型」です。

スタッフに実際に教えた5つの型

  1. 1記事1テーマに絞る:あれもこれも詰め込まない。1つの記事で1つの疑問に答える
  2. 専門用語を使わない:小学生が読んでも分かる言葉で書く。難しく書くほど読まれない
  3. タイトルにキーワードを入れる:検索する人が打ち込む言葉を、タイトルに必ず入れる
  4. 適度に画像を入れる:文字だけの画面にしない。読み手の負担を下げる
  5. 書く前に「なぜこの言葉で検索したのか」を書き出す:検索した人の頭の中を、書き始める前に紙に出す

特に5つ目が大事です。

これは単なる作業手順ではなく、「会社が言いたいこと」ではなく「読み手が知りたいこと」から書き始めるための仕組みだからです。

ここに挙げたのは代表的な5つですが、ほかにも見出しの作り方(記事の骨組み)や、最初に読み手をつかむ導入文の書き方など、基本の型はいくつかあります。

どれも特別な才能はいらず、教われば身につくものです。

そして、型を渡して終わり、ではありません。

週に1回打ち合わせをして、実際に書いた原稿を一緒に見ながらブラッシュアップしていきました。

最初から完璧に書ける人はいません。

書く → 見てもらう → 直す、を毎週繰り返すうちに、スタッフ自身がコツをつかんでいきます。

現場のネタを持つスタッフが書き、SEOの観点から専門家が磨く⋯。

この往復が、いい記事を生み出す仕組みでした。

型の上に乗せた、たった1つの姿勢

型を渡したうえで、スタッフに繰り返し伝えたことがあります。

「会社の売上は意識しなくていい。読みに来た人にだけ、全力で答えてください」

これだけです。

中小企業のブログが伸びない一番の原因は、技術不足ではありません。

記事の中に「うちの会社はすごい」「ぜひお問い合わせを」が混ざった瞬間、読み手のための記事ではなくなるからです。

そういう記事は、読まれないし、検索でも上がりません。

私が別の記事で「サービスに関係ない記事が一番集客できた」と書いたのも、まさにこれが理由です。

会社のことを一度忘れて、読み手の疑問だけに向き合った記事こそ、結果的に一番人を集めました。

スタッフにブログを任せるときの注意点は『スタッフにブログを書いてもらうのは難しい』に、ネタ選びでつまずきやすいポイントは『中小企業ブログのネタ選び・3つの誤解』にまとめています。

ここからは専門家が要る(自分でやらない方がいい線)

記事は自分(スタッフ)で書ける。

では、何に専門家が必要なのか。

この買取サイトで、私が実際に手を入れたのはここでした。

① 品質ゲート:アップする前に「読み手目線か」を見る人

スタッフが記事を書けるようになっても、全部をそのまま公開していたわけではありません。

私が下書きの段階で必ず確認し、中途半端な記事・会社目線が混ざった記事はアップさせませんでした。

「書ける」と「公開していい質に保つ」は別の仕事です。

この品質のゲートを誰かが持っているかどうかで、サイト全体の評価が変わります。

② CVR改善:上がった後、申込みに変える

ここが、私がいちばん力を入れた部分です。

アクセスが増えても、申込みに繋がらなければ意味がありません。

ボタンの位置、フォームの作り、ページの導線⋯。

こうした「来た人を申込みに変える設計」を改善し続けました。

実際、このサイトではCVR(申込み率)を約0.19%から0.5%台まで、およそ2〜2.5倍に改善しています。

CVR改善の具体的な手順は『アクセスは増えても申込みが増えない理由』で詳しく解説しています。

③ 判断:キーワード・リライト・サイト構成

「どのキーワードを狙うか」「どの記事を直すか」「サイトの構成をどう変えるか」⋯。

この判断の部分が、SEOで一番難しく、一番専門家の価値が出るところです。

私自身、今でも毎日ここに頭を使っています。

記事を書く作業より、この判断こそが専門性の中身です。

サイト構成を変えただけでアクセスが3倍になった話』を読むと、判断ひとつで結果が変わることが分かると思います。

④ 計測:そもそも数字が見えていないと改善できない

この買取サイトに私が入ったとき、申込みは月4〜5件ほどでした。

最初にやったのは、施策ではなく計測体制を整えることです。

数字が正しく見えて初めて、何を直すべきか判断できます。

GA4やSearch Consoleを「見られる状態」にするところは、最初に専門家が入る価値が大きい部分です。

お金も手間もかけなくていい部分

ここまで「自分でやる部分」と「専門家に任せる部分」を見てきました。

最後に、そのどちらでもない、お金も手間もかけない方がいい部分を挙げておきます。

お金を払う価値のない作業

専門家に頼んでも、お金の無駄になる作業があります。

たとえば、サイトの初期設定(タイトルや説明文などの基本的な設定)を最初に一度やっただけで、その後は何もしていないのに毎月「SEO対策費」を請求し続ける⋯そんな業者がいます。

こうした設定は本来、最初に一度すれば終わる作業で、毎月お金を払い続けるものではありません。

このあたりは『悪質なSEO業者の見分け方』と、『「対策しているのに順位が上がらない」会社に共通する原因』で詳しく書いています。

被リンクは「自分で増やす」もしない

自分でやってはいけないこともあります。

被リンクを自分で増やそうとするのは危険です。

お金で買ったり自作自演で増やしたりすると、Googleからペナルティを受けて逆に順位が下がります。

被リンクは「良い記事を書いた結果、自然に貼られる」もの。

自分で取りに行く作業ではありません。

結果:スタッフの記事+専門家の判断で、月4件から469件へ

最後に、この買取サイトで実際に起きたことを数字でまとめます。

  • 私が入った当初の申込み:月4〜5件
  • 計測体制を整えた時点:月32件
  • そこから伸ばして到達したピーク:月469件(途中で目標だった月300件を突破)
  • 広告費はゼロ。流入は自然検索が中心(リピーターの直接アクセスも含む)
  • CVR(申込み率):約0.19%→0.5%台に改善

記事を書いたのは、文章のプロでもWebの専門家でもない社内のスタッフです。

彼らに渡したのは5つの型と、「読み手にだけ全力で」という姿勢だけ。

そのうえで、品質のゲート・CVRの改善・狙いの判断・計測の整備。

ここに専門性を集中させた結果が、この数字です。

まとめ:まず自分で書く。詰まる場所は決まっている

中小企業のSEOは、全部を自分でやる必要も、全部を業者に任せる必要もありません。

  • 記事を書く作業は、自分(スタッフ)でできます。
    型を覚えて、読み手にだけ全力で向き合えばいい
  • 詰まるのは、いつも同じ場所です。
    「この記事の質で公開していいのか」「アクセスは増えたのに申込みが増えない」「どのキーワードを狙い、どこを直すべきか」「そもそも数字が見えていない」

もし今、自社で記事は書いているのに成果が出ないとしたら、足りないのは文章力ではなく、この「判断」と「計測」と「CVR」の部分かもしれません。

SALUTAMでは、記事制作を丸ごと請け負うこともできます。

ですがそれ以上に、御社の現場スタッフが書ける体制をつくり、書き方を教え、毎週一緒に原稿を磨きながら、つまずきやすい判断の部分を支える⋯そんな伴走を大切にしています。

この買取サイトで成果が出たのも、この進め方でした。

ご依頼いただければ、同じやり方で一緒に進めます。


「自分たちで書いてはいるけれど、これで合っているのか分からない」

「書いてはいるのに、成果につながっている実感がない」

そんな段階のご相談こそ、お気軽にどうぞ。

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